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みんなの「漫画」ブログ


『めぞん一刻』ドラマ化

2006/08/07 12:52
「「めぞん一刻」伊東美咲主演でドラマ化」(スポニチ)

漫画家・高橋留美子さん(48)の代表作の1つ「めぞん一刻」が、伊東美咲の(29)主演でドラマ化される。来春、テレビ朝日がスペシャルドラマとして放送する。

 原作は雑誌「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で80年から7年間連載され、80年代のラブコメディー漫画の金字塔となった。86年にテレビアニメと実写映画、88年にアニメ映画がシリーズ化されたが、実写ドラマ化は初めて。

 古ぼけたアパート「一刻館」に住む浪人生の五代裕作と、管理人の独身女性・音無響子の恋愛物語。ドジでやきもち焼きでかれんなヒロインに伊東を起用したことについて、内山聖子プロデューサーは「みんながあこがれるセクシーな役をできるのは他にいない」と説明。伊東は「今から撮影が楽しみ。音無響子さんは魅力的な女性なので、それを楽しみながら表現できたらいいな」と意気込んでいる。

 裕作役は、満20〜25歳未満の男性を一般公募。伊東も「どんな方が選ばれるのか楽しみ」と期待している。

 音無響子といえば、清楚で大人びたイメージの女性で80年代漫画では『タッチ』の浅倉南とならぶキャラクターです。伊東美咲がTVドラマ版「電車男」で演じたエルメス役と重なる部分の多い役柄ですが、個人的には映画版エルメスの中谷美紀の方が一般的な音無響子像には近い気もします。ただ、原作のキャラクターも長い連載のあいだに造形、性格がかなり変化しており、初期の色気を含んだ雰囲気は伊東美咲っぽいかもしれません。

 原作をとおしてみても音無響子という女性は、未亡人でありながら清純さを持ち、しっかりものでありつつおっちょこちょいな面もあり、一途に見えて優柔不断なところもある複雑な性格で、ステレオタイプ的なお嬢様イメージを越える演技力が要求される難しい役柄です。脚本が原作をどこまで反映するかにもよりますが、伊東美咲にとっては自らの女優としてのイメージを試される役どころになりそうです。
 それはそうと『めぞん一刻』の最重要脇役、謎の住人・四谷さんを誰が演じるかはこのドラマの成否をにぎる重要なキャスティングです。個人的には岸部四郎以外にいないと思うのですが、はたして誰になるのでしょうか。

『めぞん一刻 (1) (文庫)』

出版社からのコメント
おんぼろアパ-ト「一刻館」。不良(?)住人に日夜部屋を侵略されても、五代がこのアパ-トに居続けるのは、そこに管理人さんがいるから……。果たして五代の思いは通じるのか。る-みっくワ-ルドの決定版!

『めぞん一刻 テーマソングベスト』

内容(「CDジャーナル」データベースより)
テレビ放映を生で体験した世代には懐かしくてたまらない{めぞん}の主題歌集。来生たかお,安全地帯,ピカソといったマイナー・コード・センチメンタリストの珠玉の作品集だけに,ついハマってしまうかも。1314の響子さん/島本須美の挿入歌収録も嬉しい。

『めぞん一刻 DVD-BOX』

内容紹介
高橋留美子原作の「めぞん一刻」TVシリーズ全96話(DVD24枚)を、豪華化粧箱に入れた特別限定セット。
※限定品につき、数に限りがございますので、ご注文はお早めに。

『高橋留美子の優しい世界―「めぞん一刻」考 あとがき小説「ビューティフル・ドリーマー」』平井 和正
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ディープインパクト漫画化

2006/04/20 19:53
「インパクトが漫画「ヤングサンデー」登場」(日刊スポーツ)

 ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が週刊ヤングサンデー(小学館)の連載漫画に登場することになった。初回掲載誌は天皇賞(春)の3日前になる27日発売号で、タイトルは「ブレイブハート」ディープインパクト物語。武豊騎手(37)監修のもと全10回が予定され、単行本化も決定している。現役馬の連載漫画化は史上初。19日の1週前追い切りで好調をアピールした平成の天馬が、またしても社会現象を引き起こす。

 ハルウララが映画化されたのですから、ディープインパクトなら漫画化くらい朝飯前です。すでにテーマ曲のCDが作られたり、ゲームソフトのパッケージになったいりもしていますから、今後は小説化、ドラマ化とどんどん伝説が語られていくことでしょう。

 タイトルの「ブレイブハート」ですが、ディープインパクトと同じ年齢の競走馬にブレイヴハートという馬名の馬がいます。成績はディープには遠く及ばないもののダービーにも出走した(結果は9着)それなりに活躍している馬で、武豊騎手も当然その馬の存在を認識しているはずなのですが、それを知っていながらあえてタイトルに選んだのでしょうか? ここはヤングマガジンかヤングジャンプが対抗して「ディープインパクト」ブレイヴハート物語を連載してもらいたいものです。

 起用された漫画家は、同誌で「月明星稀(げつめいせいき) さよなら新選組」など数々の連載を担当してきた盛田賢司氏(39)。01年から主に時代漫画を手がけ、画力があると評判だ。

 サンデーの競馬漫画といえば週刊少年サンデーに連載されていた『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』があります。家族経営の牧場を舞台にしたほのぼのストーリーながら競馬や競走馬の描写はなかなか奥深いものがあり、著者ゆうきまさみの取材、構成力が光る名作漫画です。ゆうきまさみが書くディープインパクト物語ならかなり食指が動いたのですが。

 全10回予定ならばおそらく菊花賞での無敗三冠がクライマックスになるのでしょうが、ディープインパクトは30日の天皇賞・春で古馬G1奪取を狙い、その後は海外遠征も予定されているわけで、これからの活躍しだいでは第二章のストーリーもたっぷりありそうです。馬の人気に乗っかった単なる名馬物語に終わることなく、「ブレイブハート2」も視野に入れた広がりのある作品であることを期待します。

関連:
 「ディープインパクト、サンデーサイレンスの最高傑作」(ぼすのできごと 05/05/29)
 「第72代ダービー馬(予定)ディープインパクト」(ぼすのできごと 05/05/28)
 「ディープインパクト、その存在の祭り」(ぼすのできごと 05/04/18)

『三冠馬ディープインパクト強さの秘密』 NHK取材班 (著)

『馬なり1ハロン劇場 22』 よしだ みほ (著)

出版社 / 著者からの内容紹介
おめでとう!ディープインパクト三冠達成!!&オカベさんお疲れさまでした!三冠ジョッキー&三冠馬・・・22巻は両方のお話が入ったお得な1冊でお届けします。

『じゃじゃ馬グルーミン★UP! (1)』 ゆうき まさみ (著)

『ダービージョッキー (22) 』 武 豊 (著), 一色 登希彦 (イラスト)

出版社からのコメント
武豊原案の超本格的競馬漫画…ついに単行本化!! ダービージョッキーを目指す競馬学校生・上杉圭とその仲間達による青春ストーリー!!

『月明星稀-さよなら新選組 10』 盛田 賢司 (著)

出版社 / 著者からの内容紹介
江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!
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ぼすの読んだマンガ 「ソラニン」

2005/12/12 23:31
 「素晴らしい世界1、2」、「ひかりのまち」の浅野いにお最新作。働くことが人生最大の目的だということに納得できず、かといってその他に目指すものが見つからないままズルズルと日常を生きている二十代の若者たち。「ニート」=働く意思のない若者という言葉だけでは見てこない彼ら彼女らのリアルライフを巧みに描いている。
『ソラニン 1』 著/浅野いにお
ヤンサンWEBに掲載されている紹介文
2005年。新社会人80万人。
ニートと呼ばれる人85万人。
限りなく灰色に近い現代(イマ)を生きる、ボクら、
一体どう生きろっていうんだろう―
各世代より共感集め、大反響です!!!

(この物語は)
井上芽衣子。23歳。
社会人2年目になって、会社を辞めました。
種田成男。スポーツ新聞でカットを描く仕事(バイト)をしたりしてます。
これは、社会に出てちょうど1年がたった、芽衣子さんと種田の、小さな恋の物語なんです。

 この漫画家は登場人物の目を使った表現が実にうまい。セリフのない顔のアップだけのコマを多用し、そのどこか冷めた印象を受ける切れ長の目の視線の先は自分自身に向かっているかのような、人物の内面を表現する目。一瞬の感情をとらえる絶妙のセンスがある。

『ひかりのまち』 著/浅野いにお


『素晴らしい世界 (1) 』 著/浅野いにお

『素晴らしい世界 (2) 』 著/浅野いにお

 これらの作品の舞台は関東の郊外、ニュータウン。そこでの閉塞した生活から抜け出したいと思いながらも、その中で怠惰な日常を送っている若者たちが主人公。ありがちな設定、よくあるテーマだが、だからこそ、その雰囲気を表現するには相当の力量がいる。


⇒「ソラニン」からの3冊
『ファスト風土化する日本―郊外化とその病理』 著/三浦展

著者からのコメント
この新書のおかげで、最近は東北から九州まで、そして東京でも、自治体、商店会などから講演の依頼が来ています。ファスト風土化があまりに急激にすすんでいることへの不満と不安が拡大していることは明らかです。


『「郊外」の誕生と死
 著/小田光雄

出版社/著者からの内容紹介
 戦後急速に膨張した都市が農村と接したときに出現した郊外という空間の成長と衰退を緻密に分析する。過剰消費社会ニッポンの出自とその行方を、ファミリーレストランから島田雅彦までの複眼的視点でさぐる境界批評。


『ニート―フリーターでもなく失業者でもなく』 著/玄田有史、曲沼美恵

内容(「MARC」データベースより)
少子化が進む中、日本経済にも根深い影響を与え始めた、働くことにも学ぶことにも踏み出せない「ニート」と呼ばれる若者たち。やるべきことがわからず、社会の入り口で立ち止まる彼らの声なき声に耳を傾け、その背景を探る。
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誰が漫画誌を殺すのか?

2005/04/25 15:16
「【出版インサイド】売れない漫画誌 作品の複雑化が要因、新人育成に障害」(産経)

 漫画の単行本は読まれるのに漫画誌が売れない。読者の漫画誌離れの背景には、作品が複雑化し、連載で読むには適さなくなったことなどがあるようだ。漫画誌の衰退は漫画の多様性を損ない、新人の育成に大きな障害をもたらすと懸念する声も大きい。

 80年代の出版業界では、雑誌が売れて書籍が売れない「雑高書低」の現象がありましたが、21世紀の漫画出版ではその逆になっているようです。漫画誌が売れない傾向は、電車内での暇つぶし需要が多い漫画誌が携帯電話やiPodのような携帯音楽メディアと競合して販売部数が下がっているというメディア論的視点で語られることが多いのですが、作品の複雑化といった作品論からのアプローチはめずらしいです。

 読者の漫画誌離れについて、ある大手出版社の漫画誌編集者は「今の読者は複雑なストーリーを持つ長編作品を好む。たとえば浦沢直樹さんのヒット作『MONSTER(モンスター)』や『PLUTO(プルートウ)』のように、長大で複雑な話を漫画誌で細切れに読んでも話が見えず、面白みが伝わりにくい。『漫画誌はやめて、単行本が出てから一気に読もう』となってしまう」と嘆く。

 僕は漫画誌をここ10年ほど買ったことがありません。最後に買ったのは、中学生のころの『月刊少年ガンガン』か『週刊少年ジャンプ』だと思います。青年漫画誌を読む年ごろになって、『ビッグコミックスピリッツ』の掲載作品はよく読みますが、本誌を買ってまで最新作を読もうという気にはなりません。単行本化している部分からそこまでの間が分からないのでむしろ損した気分になるため、立ち読みもためらいます。

 そんな僕は浦沢作品を好んで読むので、まさに編集者が言う「単行本から買う派」に分類されるわけですが、単行本の刊行ペースにも不満があります。単行本では次の巻が出るまでに数ヶ月単位のタイムラグがありますから、最新刊を買ったときには前の巻を読み直してストーリーを再確認しないと筋がわからないことが間々あります。記事でも取り上げられている『MONSTER』『沈黙の艦隊』がそうで、前の巻でも登場人物を憶えておらず、さらに前の巻にさかのぼって、結局1巻から再読した経験が何回かあります。ですから、1巻は10回以上読んでいますが、あとの巻になるにしたがって読んだ回数は減り、最終巻は1回しか読んでいません。良くいえば一粒で二度以上おいしいわけで、お徳感がありますが、最近では1巻から買い集めていてもどうせ新しい巻が出るたびに復習するのでは時間がもったいないと、連載終了を待ってすべて読もうという気にもなっています(たとえば『20世紀少年』)。

 小説の場合はシリーズものや大長編でない限り一冊で完結しますし、分冊した場合でも上下巻の同時発売が基本ですから、入り組んだ物語も一気に読み進められます(最近では村上龍『半島を出よ』が好例)。出版ビジネスとしては、構想何年といった大作でも書下ろしで出せば上下巻で4000円ほどの単価にしかならない小説よりも、連載雑誌、コミックですべて買い集めれば1万円ではとても収まらない漫画のほうにメリットがありそうなのですが、漫画ではその導入口となる連載雑誌が売れない構造になれば、先細りを懸念してしまいます。それでも、文芸誌と流行作家の単行本との差は数万部対数百万部にもなり、漫画誌と漫画単行本よりはるかに大きいのですが。

 小説だって物語の根幹はすべてシェイクスピアが書いているとか、日本の小説は夏目漱石にはじまって夏目漱石に終わっているという極論もあります。漫画も現在のジャンルのほとんどは手塚治虫によって創られたもので、後続の優れた作家はその一部分を拡大してさらに深化させることはあっても、まったく新しい漫画表現の確立までにはいたっていません。その手塚治虫も晩年は雑誌よりも単行本向きの長編を好んでいましたから、漫画というメディアそのものが手塚治虫の生涯を模倣しているとすれば、漫画は斜陽期にはいっているのかもしれません。

 書店では過去の作品を集めたコミック文庫の棚がだんだんと幅を広げていますから、現役の作家はかつての名作とも競わなければならず、さらに出版不況下では新人発掘や人材育成の費用も削られており、単独の漫画家としてデビューするまでにはアシスタントとして長期間の下積みが必要です。さらに、読者の興味を引く複雑な物語を描くのはとても一人では不可能な専門的な知識や膨大な情報を詰め込んだ微細な描写が必要で、漫画家は職人から現場監督的な役割に移行しています。産業としては漫画喫茶の影響もあるでしょう。

 エンターテイメント産業における優秀な人材は、80年代からはアニメに、90年代ではゲームに、近年ではネットに流れていますから、相対的に漫画の地位が低くなることは避けられません。しかし、こういう見方をされるようになったということは、漫画が表現手段や産業として確立し、それなりの立ち位置を確保したことの証左でもあります。スレッドを読むよりも『電車男』を買う人間の方が多いからといって、2ちゃんねる住人の質が落ちたなんて懸念はまだどこからも表明されていませんから。

きょうの一冊:半年ぶりの新刊なので、また1巻から読みます。
『PLUTO (2)』 著/浦沢直樹
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災害情報:JR境線に妖怪が出現しています

2005/03/25 23:27
「「こなきじじい」「一反木綿」… JR境線に“妖怪駅” 」(産経−共同通信)

 JR西日本米子支社は25日、漫画家、水木しげるさんの出身地で妖怪像が並ぶ鳥取県境港市の境港駅と米子駅を結ぶ境線(17・9キロ)の全16駅に、水木作品に登場する妖怪名を愛称にした駅名を発表した。
 愛称は、水木さんが全国に“出没”する妖怪81体の中から「コロポックル」「ざしきわらし」「あずきあらい」「すねこすり」「こなきじじい」「一反木綿」「キジムナー」などを選んだ。

 この共同通信配信の記事には見出しのこなきじじいと並んで知名度の高い「砂かけばばあ」が一言も出てきません。これは「ばばあ」が差別語にあたるからでしょうか? そういえばこの前の『トリビアの泉』でも、「孫に言われてショックだった一言」で「じじい・ばばあ」は「じじい」に統一してカウントされていました。「ばばあ」はダメで「じじい」はOKというのはなにか腑に落ちませんが。石原都知事もババアといわずジジイといっておけば、裁判沙汰にならなかったのでは。

 JR西日本のニュースリリースによると、わが南近畿地区でPRされる大篠津駅は、「べとべとさん駅」だそうです。大篠津駅の近くに住んでいる子どもがイジメられないか心配になりますが、イジメる方も最寄り駅が「砂かけばばあ駅」だったりするでしょうから、お互い様です(逆の立場でイジメてしまうと、裁判沙汰になるかもしれないので注意が必要ですが)。
 
 沖縄地区でPRされる馬場崎町駅は「キジムナー駅」、北海道地区担当の博労町駅は「コロポックル駅」とご当地妖怪が選ばれているようなのですが、だとするとべとべとさんは我が南近畿の出身なのでしょうか? 水木しげるの妖怪ワールドによれば、べとべとさんは夜道を歩いていると、誰もいないはずなのに足音が聞えてきて、こちらから「お先にどうぞ」と言うといなくなる妖怪だそうです。

参考:水木しげるの妖怪ワールド、べとべとさんFLASH

 全国どこにでもある都市伝説のようなもので、とくに南近畿に限ったものではないように思えますが、これも大阪が犯罪発生率ワースト上位の常連だからでしょうか。

 この企画、今夏公開の映画『妖怪大戦争』とのコラボレートらしいです。『妖怪大戦争』は水木しげるの他、京極夏彦、荒俣宏、宮部みゆきも協力して、監督が三池崇史。妖怪映画としては文句のない陣容です。主演の神木隆之介くんは11歳ながら、大河ドラマで幼少期の牛若を演じ、宮崎アニメでも『千と千尋の神隠し』で坊、『ハウルの動く城』でマルクルの声をあてている達者な子役。自転車名人、忌野清志郎がぬらりひょん役で登場するのも見逃せません。

 この夏は妖怪ブームに列島が沸いたりするのでしょうか。古くからの民話や伝説に登場するもの以外にも、近年の都市伝説から創造された妖怪もありますから、なんでも妖怪にたとえることができます。去年流行った人物も、韓国ほほえみ妖怪や踊る殿さま妖怪、ギター侍妖怪。テレビを付ければ『徹子の部屋』でボビー・オロゴンとガチンコファイトを展開したタマネギ頭ババアをはじめ、改名占いおばば、あの鐘を鳴らすビッグフットなども見られます。そういえば、お笑い芸人のはなわが常に頭の毛を立たせていますが、それはガッツ石松ら妖怪じみた面々に会うことが多いからかなのでしょう。

「父さん、妖気を感じます。」

きょうの一冊:
ていうか、この人こそが妖怪
『完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編』
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ユニクロで親父越え

2005/03/17 13:19
「親父にささぐTシャツ大賞 1万7千点から選ばれる」(朝日)

 ファーストリテイリングは16日、Tシャツのデザインを初めて公募した「ユニクロ・クリエイティブアワード2005」の入賞作を決めた。1万7704点の応募作の中から大賞に選ばれたのは、神奈川県在住の漫画家、内藤曜ノ介さん(26)の作品「親父越え」(OYAJI―GOE)。

 この内藤曜ノ介という人、『アフタヌーン』で『ラヂオヘッド』という作品を連載していた商業作家のようです。『ラヂオヘッド』は単行本の第一巻も出ていますが、連載は昨年末までで第一部が完結して現在はお休みしています。

 amazonに掲載されている単行本への出版社コメントが、「周囲の人間に影響を及ぼす思念波、……それを「電波」と呼ぶ。電波による事件が頻発する時代。電波能力者=ラヂオヘッドの力が、人々の病んだ心を解放する!」で、アフタヌーン読者の日常生活を等身大で描いた作品といえなくもありません。

 ネット上で読者の感想を拾うと、大友克洋っぽい絵柄とストーリー展開だとの評価で、『童夢』のようなものかと思ったら、大友の再来というよりは、いまさら大友かというネガティブな評価が多いようです。第一話の連載開始時に言及が集中していて、その後はパッタリというのもちょっと不安です。

 とはいえ、「内藤さんは「漫画家なのでコマを割ることしかできない」と作風のヒントを披露。賞金100万円と200万円相当の活動支援を受ける権利を手にした。」ということで、表現手段としての漫画に自覚的に取り組んでいそうな姿勢と、今後のユニクロからの活動支援で才能が開花する可能性は大いにありそうですが。ただ、ユニクロの審査結果発表に掲載されている本人のコメントは、「本業は漫画家なのでありまして、その唯一の武器であるコマが割れることを前面に押し出した次第です、はい。」で、朝日の記者はずいぶん格好よくまとめたなという気もしますが。

 あと、「200万円相当の活動支援」について、応募要項では、「「アートを学ぶために留学したい」「個展を開きたい」などの、アーティストとしての夢をかなえるためのサポートです。具体的な内容については、受賞者とユニクロが協議のうえ決定します。」と定義されていて、漫画家に留学や個展は縁がなさそうですから、何に使うのか興味があります。アシスタントを雇うとか、スクリーントーンを買うとかになるのでしょうか。どうせなら、リスペクトする大友克洋氏のために『スチームボーイ』のDVDを大量に買うとかして欲しいものです。

 最近のユニクロは、一昔前の色鉛筆みたいな棚から様変わりして、ふつうのカジュアルファッションショップのようになっています。価格設定も以前よりは高めになっている感じがしますし、数年前の大幅な業績落ち込みを経験してから経営戦略を転換しつつあるようです。靴の小売チェーンを経営するワンゾーン(旧・靴のマルトミ)を買収したり、大型店舗ユニクロプラスを新たに出店したりと新たな試みも目立ちます。株価は下がり気味ですが、今は転換期なのかもしれません。

 朝日の見出しでは「親父に捧ぐTシャツ大賞」と誤解されそうな、「ユニクロ・クリエイティブアワード2005」と題されたこのTシャツプロジェクトですが、審査員がドナルド・バチュラー、電気グルーヴ、アダム・フス、井上雄彦、バーバラ・クルーガー、森万里子、ジャック・ピアソン、タナカノリユキ、横尾忠則という面々。ユニクロで家族の普段着をワンシーズン分買いだめするおばさんは一人も名前を知らないだろう人選です。入賞作を見ても、アートが前面に出ている作品が多く、ワンタイトルで何万枚と売れるような商品ではなさそうですが、こうしてニュースとなることでブランドイメージの向上には貢献しますし、多品種少量生産でも利益が出る生産・流通過程を構築する一環なのでしょう。

 個人的には、お笑いコンビいつもここからの「悲しいとき」のネタ、「もう服装なんてどうでもよくなった親父を見たとき」のイラストで禿げたオヤジが着ている羽のはえた豚みたいなキャラクターのプリントされたTシャツを製品化してほしいです。

きょうの一冊:『ラヂオヘッド 1』
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